常栄寺雪舟庭における水墨画体験教室 実施報告
2025年11月、山口県にある常栄寺にて、水墨画体験教室を二度にわたり実施いたしました。
本教室は、室町時代の画聖・雪舟ゆかりの庭園として知られる「雪舟庭」を有する常栄寺を会場とし、文化体験の一環として開催されたものです。
本教室の講師は、弊社代表・中村が務めました。
今回の教室には、経営者やそれに準ずる立場の方々も参加され、文化体験としての水墨画が多様な視点から評価される機会となりました。
本取り組みの内容と成果について、当サイトにて共有いたします。

会場となった常栄寺雪舟庭について
常栄寺雪舟庭は、室町時代中期に大内氏二十九代・政弘が画聖・雪舟に命じて築庭したと伝えられる庭園であり、池泉と枯山水が共存する独特の構成を持つ文化的価値の高い空間です。
日本庭園と水墨画の精神性が深く通じ合う場所として、多くの来訪者に親しまれています。
実施概要
- 開催日:2025年11月19日、26日
- 実施回数:全2回
- 参加人数:
・第1回:約10名
・第2回:約6名 - 参加者構成:日本人参加者を中心に、海外からの参加者も含む構成
- 会場:常栄寺(雪舟庭拝観後、体験教室を実施)
教室当日は通訳の協力も得ながら進行し、文化的背景を含めた説明を行いました。
参加者の多くが日本文化への理解を深めており、言語の壁を越えた文化体験の場となりました。
教室内容と構成の特徴
本体験教室では、雪舟庭を実際に拝観した後、その印象をもとに筆をとる構成を採用しました。
単なる技法習得ではなく、庭園の空気や静けさを感じ取りながら表現することを重視し、初心者の方でも無理なく参加できる内容となっています。
講師である中村自身が事前に現地を訪れ、庭の佇まいや石組みのリズム、空間の「間」を体感したうえで構成を検討したとのことです。
参加者の反応
参加者からは、大変前向きな多くの感想が寄せられました。
また、水墨画に用いる紙や水の性質から、日常の仕事や組織運営に通じる学びを見出したという声もあり、本体験が単なるアート体験にとどまらず、思考や視点を広げる機会となったことがうかがえます。
アンケートの一部


総括
雪舟ゆかりの常栄寺雪舟庭という歴史的・文化的価値の高い場所において水墨画体験教室を実施できたことは、非常に意義深い取り組みとなりました。
参加者がそれぞれの立場や視点から文化に触れ、気づきを得る時間となったことは、本教室の大きな成果であると考えています。
今後も、文化体験を通じて日本文化の魅力や精神性を伝える取り組みを継続してまいります。
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